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役に立つ不動産の知識〜トラブル事例〜

媒介に関するトラブル

中古マンションを買って入居したが、管理費が媒介業者の説明より2倍も高かった
中古マンションを買って、さて入居してみると、管理費が媒介業者の説明額よりも何と2倍も高かった。これでは資産計画に支障が生じてしまう。媒介業者の責任を問いたいのですが・・・・。
(桜田 宏 45歳 会社員)

苦情の内容

桜田さんは、予定していた資金計画にぴったりだったので、業者の媒介により、中古マンションを購入した。
媒介業者には、管理費の額について十分念を押しておいたはずなのに・・・・。入居直後、管理組合から、大規模の補修のため、今年から管理費を今までの倍に値上げしたと聞かされた。媒介業者の調査説明不足ではないかというもの。

媒介業者の言い分

管理費については売主から契約時点の支払額を確認しました。その額は管理規約に記載された額とも一致していましたので、ちゃんと桜田さんに説明しました。
それに、桜田さんのご契約は2月の締結で、確か管理費の値上げは4月からのはずです。ですから、この問題はお客様と管理組合との問題で、私どもの関知するところではないと思うのですが・・・・。

紛争相談窓口の考え

管理費の額は、重要事項説明書により、説明しなければならない事項である。その額は時間の経過とともに変動することが予測されるので、直近の額を時点を明示して説明するとともに、あわせて、その数値が変更される可能性がある場合には、その旨をも説明することが必要である。
また、その額は管理組合の総会決議により決定されるものであることから、直近の額や変更可能性の有無等の調査は、管理組合を通じて行うことが必要である。
これらのことからすると、媒介業者は十分に調査義務を尽したとはいえないだろう。

トラブルの結末
媒介業者が、桜田さんに10万円の見舞金を支払うことで和解した。

トラブルから学ぶこと

問題の管理費については、すでに総会決議により大幅な値上げ決定がなされており、管理組合に照会すればその額の変更が容易に知り得た状況にあった。そこでその調査を怠った媒介業者の責任が問われたものである。
もっとも、照会してもなお不明の場合には、媒介業者に責任はないといえよう。
媒介業者は、管理組合の総会の前後にわたる時期に中古マンションを媒介するときは、管理費の値上げなどにより買主の負担増が予定されていないかをも調べておくことが肝要である。
また、買主の方も、管理費はアップされる可能性があることも考慮して資金計画をたてるようにする必要がある。

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